もう一度、最初から
「浮気……してるんですか?」

あたしの言葉に柚希さんが目を見開く。

言い過ぎたかな?

そりゃそうだよね。しまった。




「あははははははは……」

まさかの爆笑で、あたしは意味が分からず、何も言えなくて。

「ごめん、ごめんね、笑うなんて」

柚希さんが『ナチュラルメイクと見せかけて丹念に仕上げてます』タイプだと思われる目元をハンカチで押さえる。


「……いえ」

「もう、いいや。あのね、さっきの子は……5号君」

「ご……?」

五郷、君???

誰それ?



「顔がいいからね、たまに会ってお茶するのにいいんだよ。最近相手してなかったから、今日ぶつけたら丁度いいなぁって。真っ昼間なら、エッチもしなくて済むし。あの子、下手くそなんだよね」


……何言ってんの?何言ってんの?


この人、本当に柚希さん…………???
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