もう一度、最初から
「……榎本君は、何番目……なんですか?」
「武瑠?1号に決まってるじゃなーい!一部上場の新光グループのエリートラインだよ?」
「……」
「あたしね、結婚したら専業主婦がいいんだ。ネイルも、髪の毛も、ボディラインもぜーんぶ気兼ねなくお手入れ出来るレベルのね」
「……」
「1号だなんて、戦隊ヒーローみたいね、ふふふ」
ぷっくりとした、形のいい唇からは、信じられない言葉が次々と飛び出してきて。
あたしは、その丁寧に塗られたグロスを見つめることが精一杯で、何も言えなくて。
「武瑠?1号に決まってるじゃなーい!一部上場の新光グループのエリートラインだよ?」
「……」
「あたしね、結婚したら専業主婦がいいんだ。ネイルも、髪の毛も、ボディラインもぜーんぶ気兼ねなくお手入れ出来るレベルのね」
「……」
「1号だなんて、戦隊ヒーローみたいね、ふふふ」
ぷっくりとした、形のいい唇からは、信じられない言葉が次々と飛び出してきて。
あたしは、その丁寧に塗られたグロスを見つめることが精一杯で、何も言えなくて。