もう一度、最初から
「何を、言うの?」
柚希さんは、くりっとした可愛らしい目で心底不思議そうにあたしを見つめる。
下から見上げられ、かわいい小動物のよう。
「何をっ……て…」
「あのね。朱里ちゃんもモテるだろうからわかるでしょ?」
「え?」
「オンナはね、『かわいいね』って言われた数だけかわいくなるの」
「……」
「で、『好きだよ』って言われた数だけ輝くの」
「……」
「それで、抱かれた数だけ、幸せになれるのよ?」
あたし、『開いた口が塞がらない』っての、リアルで体験したの初めてかも。
目の前の可愛らしい女の人と、聴こえてくる音声が全く噛み合わないよ。
抱かれた数だけ幸せに?
完全に初耳ですけど。
柚希さんは、くりっとした可愛らしい目で心底不思議そうにあたしを見つめる。
下から見上げられ、かわいい小動物のよう。
「何をっ……て…」
「あのね。朱里ちゃんもモテるだろうからわかるでしょ?」
「え?」
「オンナはね、『かわいいね』って言われた数だけかわいくなるの」
「……」
「で、『好きだよ』って言われた数だけ輝くの」
「……」
「それで、抱かれた数だけ、幸せになれるのよ?」
あたし、『開いた口が塞がらない』っての、リアルで体験したの初めてかも。
目の前の可愛らしい女の人と、聴こえてくる音声が全く噛み合わないよ。
抱かれた数だけ幸せに?
完全に初耳ですけど。