もう一度、最初から
このメールが、柚希さんの本心じゃないことは分かってる。


きっと、優しさからだということも。


あたし、甘えるの下手だけど、今回に限っては甘えます。


柚希さん、ありがとう。





あたしは、エノキから一歩離れてみる。


「…どしたの?」


「んーーーーーー」


また、元の位置に戻り、エノキの頭にくしゃくしゃくしゃ……と、手を入れる。


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