もう一度、最初から
カウンターから声をかけてきたのは、若い感じの男の子。

「あの。すみません、今日面接のお約束をしている…」

「あ。はい、どうぞ、後ろの扉からバックヤード行けますんで」

…人の話は最後まで聞きなさいよーっ!

これだから最近の若い者はっ!!!

なんだよ、ばっくやーどって!!


…笑顔で会釈しつつ、脳内は爆発寸前。

でも、怒りのお陰で若干緊張が弱まったかも。



トントン


バックヤード(習得した)に続くであろう扉をノックする。

「はーい、どうぞー」

あの、イケメン店長の声。

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