もう一度、最初から
平日昼間のコンビニは、駅に近いと言うのにお客様が誰も居ない時間が結構ある。

その間に、レジ操作の確認やら、品出しの場所やらを千波ちゃんに教わっていく。

…これは確かに、この時間を使って色々出来てしまうかも。

「じゃ、朱里さんは、床モップお願いします、さっきの掃除用具入れにあるんで」

千波ちゃんは19歳で、他にもバイトを掛け持ちしているらしいのだけど、ついこの間レジから音がなったくらいでエノキに泣きついていたのが不思議なほどしっかりしている。
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