もう一度、最初から
千波ちゃんは、あたしの言葉のどこが地雷だったのか分からないけれど、急にカウンターに突っ伏した。

「ど、どうかした?!」

思わず駆け寄ろうとすると、ガバリと起きて

「若さなんて要らないですよっ」


…いやいや、いるでしょう。
断然必要ですよ。

そして、何やら手招きをする。

「店長って、どんな高校生だったんですか?」




…は?

その、もじもじしながらのひそひそ話。

そして、その質問内容。



まさか。


いやー、ないない。

こんな今時の女の子が…


「あたし、店長が、好きなんです」
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