もう一度、最初から
言いたいことは山のようにあったけれど、千波ちゃんのキラキラした瞳を前にしたら、そんなことはとても言えなくて。

寧ろ、大がかりなドッキリであってほしい。

そう、きっとこれは、新人バイトの禊ね!

もうすぐネタばらしで

テッテレーって音と共にプラカード持った人が入ってきてさ。

「んなわけねーじゃーーーーん!!」

って、皆で笑う、的な。



…けれど、待てど暮らせど、プラカードを持った人は現れず。

あたしはどうやら、残りのバイト時間、隙あらば千波ちゃんに、エノキに関する情報を提供しなくてはいけない予感。
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