もう一度、最初から
とりあえず、店内に誰もいないので品出しをしちゃおうかな。

お客様が入店したときのメロディが聞こえたら、パッと対応出来るように、バックヤードと店内をつなぐドアを開け放して、あたしはチェックを始める。

売り場が、すかすかにならないように。

一通り、バックヤードから品物をかごに入れて持ち出して、補充して…を、繰り返す。

かごにせっせとお菓子を入れて、売り場に出ようとした、その時。


「……っ」

思わず息を飲む。
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