不器用男子の告白の仕方。





「大矢〜」




長澤のとこから自分の席に戻る途中、女子2人組につかまった。




「今日バスケ部オフでしょ?
たまにはあたし達と遊ぼうよ〜」



「あ〜いいや、パス」




呆気なく断ると、「早っ」と笑われた。




「ま、いいや。

大矢は楓子一筋だもんね〜」




「!!
おま…声でけーよ!!」





慌てて振り向くと、呑気に前の席の高木と話している長澤。





どうやら話は聞かれてないみたいだ。




よかった…





ホッと胸を撫で下ろしていると、女子2人組は




「あはっ、大矢かわい〜」





なんて言いながらどこかに消えた。






< 47 / 95 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop