不器用男子の告白の仕方。
「大矢〜」
長澤のとこから自分の席に戻る途中、女子2人組につかまった。
「今日バスケ部オフでしょ?
たまにはあたし達と遊ぼうよ〜」
「あ〜いいや、パス」
呆気なく断ると、「早っ」と笑われた。
「ま、いいや。
大矢は楓子一筋だもんね〜」
「!!
おま…声でけーよ!!」
慌てて振り向くと、呑気に前の席の高木と話している長澤。
どうやら話は聞かれてないみたいだ。
よかった…
ホッと胸を撫で下ろしていると、女子2人組は
「あはっ、大矢かわい〜」
なんて言いながらどこかに消えた。