不器用男子の告白の仕方。
「…もうお前、告れば?」
「…は!?!?」
室谷の爆弾発言に、思わず目を剥く。
「ななな何言ってんだよ、告っ…!?」
「だってそうでもしなきゃ、一生発展しそうにねーじゃん、お前ら…。
ここはガツンと、好きだ!つってこい!!」
「いやいやいや…!告ったところで、フられるの分かってるし…」
言ってて辛いが、実際そうだ。
アイツがOKするなんて100%ないだろう。
だって俺、嫌われてるし…。
「ふーん。じゃぁいつまでもこのまんまだな」
冷たい目で俺を見る室谷。
「言っとくけど、このままいても、長澤がお前のこと好きになる確率なんて、0%だぞ?」
グサッ
室谷の言葉が容赦なく俺の心を抉る。
くそー、こいつ俺が繊細だっつーこと知らねーな!?
「…じゃぁどうしろっつーんだよ」
チラッと長澤を見る。
パンを食いながら、楽しそうに高木と話している長澤。
ってメロンパンかよ、よくあんな甘いモン飯にできるよなー…
「…そんな不器用な片思い、いつまで続けてる気なんだよ」
はぁ、とため息をつく室谷。
「…でも」
…言ったところで、どうなる?
俺はこっぴどくフられて、もしかしたら喧嘩どころか、長澤と…
一生話せなくなっちまうかもしれねーんだぞ。