不器用男子の告白の仕方。
「その時はその時だろ」
室谷がそんな残酷なことを言う。
「どうせこのままいても好きになってもらえる可能性がねーんなら。
振り向かせるしかねぇっつってんだよ。
…安心しろ!好きって言われて嬉しくない女なんていねぇ!」
…そう…なの、か?
今までバスケしかやってこなかった俺は、こういう恋愛事には本当に疎い。
好きって言ったら、
もしかしたらアイツも、
普段、喧嘩ばっかりの俺にも…
笑ってくれんのかな。
もう一度、あの時みたいに。