不器用男子の告白の仕方。
…アイツ、いつ気付くかな…。
SHR中も、俺の頭の中は長澤のことばかり。
ふっ…と何気なく振り向くと
バチッ
ぶつかった視線。
長澤…もしかして、俺のこと見てた?
気付いたのか!?
ったく、おせーよ!
“バーカ”
そう口パクすると
長澤の顔が分かりやすく歪んで
「黙れハゲ!」
そんなアイツの大声が、クラス中に響き渡った…。
「なに!?もっぺん言ってみろ長澤!」
「い、いえ…!決して先生のことを言ったわけじゃなくてですね…!!」
最近頭が薄くなってきた担任が勘違いして怒り、
それに必死に弁解している長澤。
お…
おもしれー!!
俺は睨んでいる長澤に気付きながらも、
笑いを押し殺すのに必死だった。
やっぱ最高だわ、おまえ!!!