不器用男子の告白の仕方。





「おい、ブー子」




俺はアイツが本当に、気付いたのか…



それを確認するため、さっそく休み時間にアイツの席に向かった。




「なんか用」




いつになく冷たい長澤。



もっもしやこれは…




照れてる!?






「お、おまえ、さ…」




や、やべぇ、心臓口から飛び出そうなんだけど…




「なに?言いたいことあるならハッキリ言えば?」




もしかしてこれは



俺から告られるのを期待している…!?




い、いやいや!
そーいうワケにはいかねぇよ!?




俺ばっかり想ってきた分、

俺はお前からも…言って欲しいんだよ。





「お、おまえ…!
おまえ…その………お、俺に言いたいことあるだろ!?」




ほら、言えよ。



“あのラブレターをくれたのって…五十嵐なの?”って。




そしたら、俺は…!!





「バカアホマヌケ脳みそ筋肉…」



「悪口じゃねーかっ!」





重々しく頷いたアイツの口から飛び出したのは、まさかの悪口オンパレードだった。




なんでだよ!?






< 61 / 95 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop