不器用男子の告白の仕方。
「おい、ブー子」
俺はアイツが本当に、気付いたのか…
それを確認するため、さっそく休み時間にアイツの席に向かった。
「なんか用」
いつになく冷たい長澤。
もっもしやこれは…
照れてる!?
「お、おまえ、さ…」
や、やべぇ、心臓口から飛び出そうなんだけど…
「なに?言いたいことあるならハッキリ言えば?」
もしかしてこれは
俺から告られるのを期待している…!?
い、いやいや!
そーいうワケにはいかねぇよ!?
俺ばっかり想ってきた分、
俺はお前からも…言って欲しいんだよ。
「お、おまえ…!
おまえ…その………お、俺に言いたいことあるだろ!?」
ほら、言えよ。
“あのラブレターをくれたのって…五十嵐なの?”って。
そしたら、俺は…!!
「バカアホマヌケ脳みそ筋肉…」
「悪口じゃねーかっ!」
重々しく頷いたアイツの口から飛び出したのは、まさかの悪口オンパレードだった。
なんでだよ!?