不器用男子の告白の仕方。
告白2
“あたしのどこを、
好きになったの?”
アイツの下駄箱を覗いたことに、特に意味はない。
ただなんとなく…って!
なんか俺!すげー変態みたいだけど!!
でも、相変わらずアイツは
ラブレターのことについて、何考えてんのかよく分かんねーし
次はどうすっかなー…?なんて頭を悩ませながら、何気なく開けたら
…それはあった。
クマの可愛らしいメモ帳に、アイツの意外に達筆な字がミスマッチ。
(どこを好き、って…)
そんなの…
ありすぎて分かんねーんだけど!!!!!
「どうした、大矢?」
「いや…先に…帰っててくれ……」
頭を抱える俺に、心配そうに声をかけてきた亮。
みんなに先に帰ってもらって
カバンの中からルーズリーフを出し、
その場で返事を書く。
“どこが好きって…
わかんねーけど
いろいろ!
つーか
直接、俺に聞きに来い!”