不器用男子の告白の仕方。





「ほんっと五十嵐の奴!ムカつく~!!」



「まぁまぁ、イライラはお肌に悪いよ~」




休み時間。



五十嵐にキレるあたしを、なだめるひより。





「あたし、今日本屋で黒魔術の本を買う。
そして五十嵐にハゲる呪いをかける……!!!」



「ご勝手にドーゾー」




そんな並々ならぬ決意に燃えていた時




「おい、ブー子」




噂の五十嵐がやってきた。





「なんか用」



「お、おまえ、さ…」




珍しく、モゴモゴと口ごもっている五十嵐。




「なに?
言いたいことあるならハッキリ言えば?」




「お、おまえ…!
おまえ…その………お、俺に言いたいことあるだろ!?」



言いたいこと?


あたしは深く頷いた。



それならいっぱいある。



「バカアホマヌケ脳みそ筋肉…「悪口じゃねーかっ!」



五十嵐のツッコミに、ひよりがブ、と笑った。






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