もう一度
「まぁ、いいじゃん」
「何がですか」
あたしは背高先輩に背を向け、自販機にお金を入れて、ココアのボタンを押そうとした。なのに後ろから手が伸びてきてコーヒーのボタンを押した。
「あ、あぁぁぁぁぁ!!ちょっと先輩!!あたしコーヒー飲めないんですけど!!」
先輩を睨むあたしを見て、先輩はケラケラ笑ってる。何がそんなに面白いんだか...。
「じゃあ、これは涙の奢りで」
そう笑って自分のクラスへと戻っていった。なんであたしの名前知ってるんだろう。