もう一度
その日の帰り、あたしと亜琉愛は部活がないため、駅の近くの駄菓子屋さんに寄った。
本当は買い食いしちゃダメだけど、飲み物ならokということなので、寄った。
「こんにちは」
中に入ると、優しそうなおじいちゃんがいた。他の部活は休みじゃないから人は誰もいないはず。
そう思ってたから、中に入ったあたしたちは、おじいちゃんに返事をするのを忘れた。
「な、なんでいるんですか⁉︎」
まさかの結城先輩と高瀬先輩がカップラーメンを食べてた。
「あ、こんにちは」
あたしはおじいちゃんの事を思い出し、挨拶をしてから先輩達の近くに行った。
「涙サボり?」
高瀬先輩が真面目な顔をして聞いてきた。
「違います‼︎」
あたしはちょっとイラついて答えた。