もう一度
だいたいなんで先輩達はいるんだろう。
「先輩達こそサボりなんじゃないですか?」
あたしがそう言うと、亜琉愛が隣でオロオロしてるのが分かった。亜琉愛はあまり先輩達と話してないから、緊張してるんだ。
「ざんねーん、俺ら部活入ってないし」
結城先輩がなぜかドヤ顔でそんな事を言った。
「………ずるいですね…」
何も言い返せなくなったあたしはコメントを言って、駄菓子屋さんのドアへ向かった。
「涙、もう行くの?」
亜琉愛が不思議そうに聞くからあたしはうんと答えた。