もう一度


恥ずかしい!!!!
何が面白いのか分からないけど恥ずかしい!

あたしはまた本に目を向けた。まぁ、読んではいないけど。

「涙、ごめん、拗ねるな…っふ」

その言葉にまた顔を上げる。

「笑ってるじゃないですか…それと拗ねてないです」

あたしがそう言って睨むとまた、ごめんごめん、と謝ってきた。
絶対悪いと思ってないよ、この人。

ちょうどその時隣の人が席を立って、降りた。そして空いた席に先輩が座る。

また…隣だ。

そんなことを密かに思った。

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