もう一度

「ふぅ〜♡さすがあたしの涙‼︎だから行けるって言ったんじゃーん‼︎」

まるで自分が勝ったかのように喜ぶ亜琉愛。
そう、あたしのチームはなんと学校1位になったのだ。学年ではなくて、学校で。あおしてもちろん今年で最後の3年のお姉様たちが黙ってるわけなくて。

「マジ空気読め一年が‼︎ブスのくせにぎゃあぎゃあうるさっ‼︎」

完璧にあたし達に聞こえるように言ってるのがわかる。ブスって関係あるんですか⁇と言いそうになるのをこらえる。

あたしが先輩達を睨むと、きゃあーという声が聞こえた。声の方を見ると男子達のサッカーがやってた。サッカー…不意に高瀬先輩を思い出した。

今、試合出てるのかな…

なんとなく見たいと思った。グラウンドに近づくと3年と1年が戦ってた。しかもあたしのクラスと先輩達のクラス。結城先輩と入江先輩はすぐ分かった。なんと言うかオーラが違う。さすがモテる男。

でも、高瀬先輩は見えなかった。出てないのかなと思ってると、誰かが隣に来たのが分かった。隣を見るとなんとグラウンドで探していた高瀬先輩だった。


< 46 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop