不稔華
時々貴方は意地悪を言う。
時々貴方は私を試す。





何故?




私は貴方の目を見ずにはぐらかす。
私は貴方に試さなくても離れないことを言う。




貴方はまた私と距離を置く。
私はただその場に立ち止まる。





でも、私も貴方も心の何処かで解り合っていた。
そして、お互い禁句を知っていた。
もし、それを言ったら永遠に離れてしまうから。
その言葉は永遠に言わない。


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