冷凍保存愛
誰なんだろう? もしかして彼女とかかな。
いや、そうだよね、だってこれだけかっこいいんだもん、彼女がいてもおかしくないし、逆にいない方がおかしいよね。
なんか、少しショックな気持ちで肩が落ちる。
「君の前にここに座ってたのってね、僕の妹なんだ」
「妹?」
「そう、妹。だからなんとしても探し出したい」
「そうだったんだ。そっか、うん、分かった、私で役に立つならなんでもする」
がたんと席を立ってコーヅの手を……
掴もうとしたところで大きな音とともに椅子が後ろに倒れた。
「あははは、私ってばバカだね」
照れ笑いをしながら椅子を直し、髪の毛を後ろにはらった。
「明日、付き合えってもらえる?」