冷凍保存愛
「ってかんじで学校出てさよならしたの15時くらいだったし、だから別に変なことしてないし」
「てかそれ完全にやっぱりダメなやつじゃん」
「だ か ら! ちゃんと返すって言ってたし、妹さんがいなくなったんだよ。探してあげたいじゃん」
「まあ、それは分かる。よし分かった。ここは目をつぶるわ。で、今度はいつ会うの?」
「えーと………」
約束してこなかったことを思い出した。
「はい。あんたそのコーヅとかいう人のこともしかしてさ……」
「わかんないけど、気になる的な。ほら、私友達いないじゃんクラスに」
「だよねー。まあ、友達のことはあきらめ。もしかしたらこの先何か変わるかもしれないし。それまで私のとこにくるか、私が訪ねに行くよ」
「ありがとー」
「当たり前のことだよ。気にしないで。それよりさ、コーヅ君だっけ、頑張んなよ。いけないことやってるけどあんた楽しそうだし」
「う、うん。ひとこと多いけどありがと頑張る」
「でさ、私ね、新聞部に入ることにしたんだけど、そのネタに便乗していい?」