片想いのユクエ
私は夏休みになるとおばあちゃんの所に住み込み、海の家を手伝っている。
「お嬢ちゃん、生ビール一本!」
「はーい!今行きまーす!」
おじさんの声に返事をしてテーブルの方に駆けていく。
さっきもいったけれど、本当に本当に忙しい。
「お嬢ちゃん、夏休みなのに偉いね」
ビールを頼んだおじさんがニカッと笑う
「いえ!家にいてもやることないので」
苦笑いを浮かべる。
これは本当のこと。
そりゃあ、えみと遊びたかったけど…。