Love Storys.



そうだ、あたし、財布すら持ってきてないんじゃん!

「だ…大丈夫です!
間に合ってますから!!」

だけど、おじさんは諦めず
あたしの腕を掴もうとした。

「やっ…「おい、おっさん、人の彼女に何か用?」


そこにいたのは紛れもなく恭で。


「あ、いや、え、なんでもないよ。
夜道には、気をつけてね、お姉さん」


おじさんは、手をヒラヒラさせて駅の方へ小走りに去っていった。




< 26 / 108 >

この作品をシェア

pagetop