Love Storys.
そう、その神崎さんこそが彼の好きな人。
「あ!奏ちゃん!」
奏ちゃんとは、山岸くんのこと。
山岸くんと神崎さんは、どーやら幼馴染らしい。
「なに?真奈美?」
その名前にすらドキッとする。
一文字違いのあたしと神崎さん。
「今日は、委員会があって一緒に帰れないの!
だから、奏ちゃん、先帰っててね!」
神崎さんの言葉に、山岸くんは
「んー、遅くなると危ないでしょ?
待ってるよ」
優しい言葉を投げかけた。