Love Storys.
青いバラ~嫉妬~



あたしの目の前には

3-5

と書かれた札がぶら下がっている。

あたし、室田 奈胡です。
高校2年生です。

2年生のあたしが3年生の教室に来ているのには理由がある。


「徹也〜、この前さ〜」
「徹也くん!これって〜」
「徹也〜」「テツ!」

そう、クラスの人たちに囲まれてる中心部にいる人、

徹也と呼ばれている人こそ、
あたしの彼氏なのだ。

待ち合わせは、いつも昇降口なのに
一度も来たことはない。
いつも、あたしが迎えに行ってるのです。


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