Love Storys.



あたしは、てっちゃん先輩に気付かれないように、息を吐き
隣を歩いた。


「なっちゃん、ごめんね、いっつも。
迎えに来てもらっちゃって」

「いえ!仕方ないです!
てっちゃん先輩は人気なので!」

あたしは、笑顔で先輩に伝える。

「……そっか」


あれ?様子が、変だ…

あたし、笑顔引きつってたかな?!

「先ぱ「あ、奈胡じゃん!」

あたしの声を遮ってきたのは同じクラスの幸田 智樹。

「奈胡、お前今日日直だったろ!
日誌書いてねーから、ごっちゃんが明日も日直だー!って怒ってたぞ」

ごっちゃんとは、あたしたちの担任で。


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