その鎖で縛りつけて


最後まで、中川さんは心配そうに帰っていった


「やっとうるさいのが、いなくなった」


さっきから思うんだけど、この2人は中川さんが嫌いなのかな…


私は良い人だと思うんだけど…


「詩織様〜?早く家に戻りましょー」


「えっと、あなたは実里ちゃん、…でいいんですよね?」


「はーい!こっちは圭ちゃんです‼︎
私たち双子なんですよ!一応圭ちゃんがお兄ちゃんです
多分、そんなに歳変わらないので敬語は結構ですよ〜」


「そうだな
敬語は無しで
どうせ、あの屋敷で神経使いすぎたんだからさ
そのためにここに来たんだろ」


「あ、ありがとう…」


「もー、圭ちゃん
詩織様に敬語使いなさい」





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