その鎖で縛りつけて

「こいつ、もう帰るから送り出して
それと、これから俺の許可なく入れなくていいから」


玲香に背中を向けて、自分の部屋に戻る


「…このままじゃ、終わらないから」



使用人の手を振り払って、玲香はカツカツとヒールを鳴らして、出て行った



何なんだよ、ほんとに…



「大変でしたね」



「これも、お前が仕組んだのか、中川」



「私は何も
要様がお仕事が捗らないのは、こちらとしても困るので、私からのささやかなプレゼントです」


そして、何かの封筒を渡された


「何だ、これ」


気になって、すぐ開けてみると
そこには詩織の写真があった



俺には見せない笑顔で笑っていた




…やっぱり、中川が絡んでんじゃねーか…





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