その鎖で縛りつけて
そうだ、このクマちゃんも持って行こう
意を決してドアをノックした
「誰だ」
ドアの向こうからの声はすごく低くて恐かった
「し、詩織です…」
「入れ」
恐いな〜…でも中川さんにも背中押されたし入るしかないよね
意を決してドアを開けた
「どうした、何の用だ」
「…や、あの…
昨日はすみませんでした」
私が素直に謝ると、要さんは一瞬目を見開いた気がした
「別に気にしていない」
さらっと応えられたから多分気のせいだと思うけれど
「で、では…」
さっさと帰ろうとすると
「待て、ゆっくりしていけ」
と呼び止められた
私は自分の部屋でゆっくり休みたいんだけど…
でもずっとだとつまらないから少しだけいようかな、と思い
超高級ソファに座らせてもらった