その鎖で縛りつけて
「その熊」
「え」
「その熊、気に入ったか」
「まあ…はい」
「良かった」
なに…まるで要さんが私のために置いてくれてたみたいな…
優しいんだか恐いんだかわからないよ
恥ずかしくなってソファで足をブラブラさせていた
「今日、どこか行くか?」
「え?仕事はいいんですか?」
「多分な」
「多分って…だめですよ
ペットなんかとお仕事惚けてまで出掛けたら」
「なに、この前言ったこと気にしてんの?」
「なっ…‼してませんよ‼
ただ私なんかより玲香さんとの方がお似合いではないですかっ⁈」
要さんはたまたま私の口から出た言葉に大きく反応した