その鎖で縛りつけて

迫りくる舌が恐い

要さんの顔が…恐い



「たすっ…け、て…
いや…いやあっ…‼」


涙がポロポロと出てくる
涙が止まらない


涙で何も見えない

感じるのは気持ち悪さだけ



見えるのは服を脱ぎだす要さんのシルエット


私…このままハジメテ奪われるのかな?


「…っ」


気が付くと上半身裸の要さんが自分の顔をおさえて立っていた



「…もう出てけよ」


ボソッと呟いた


「でてけっ‼」


大きな声にびっくりして早く出ていきたいのに足が動かない


足が動かないのに無理やり動こうとしたからベッドから落ちてしまった


「あっ…ごめ…」



「詩織…」


要さんが触れようとしたら無意識に身体が拒否した



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