その鎖で縛りつけて
私をそっと起こしてくれて机に置いてくれたのはホットミルクだった
「要様と何かあったのでしょう?
無理することはないので何かは口にいれて下さい
詩織様の体調が心配です」
やっぱりわかっていたんだ…
中川さんには敵わないな…
「…すみません、ありがとうございます」
中川さんが作ってくれたホットミルクはすごく甘くて美味しかった
「どこか行かれたい所があればお車お出ししますよ」
結局、ホットミルクを飲んだらお腹が空いてきて
お粥まで食べてしまった私である
「行きたい所…特に無いです」
でもずっと自分の部屋にいるのも暇だよな…
「余計なお世話かと思いますが
近くにある喫茶店などどうでしょうか?
お口に合うと思いますよ」
「あ…はい
行きます…」