その鎖で縛りつけて

そう言ってどこかに行ってしまった要さん

私の唇に触れたものは要さんの唇だと気付くのはそれからだいぶ後だった


その間に中川さんが迎えに来てくれて
中川さんお勧めの喫茶店に行った


そのお店はすごくアンティークで私はとても気に入った


中川さんは仕事があるから、と言って家に戻っていった

夕方くらいでまた迎えに来てくれるらしい


頼んだケーキセットをちびちびと食べている

「はああ…」


何であの時要さんはキスしたんだろ…

言わなかった罰⁈

罰受けるようなこと何もしてないよ‼


でも抵抗できなかった自分も自分だよね


もう要さんに会いたくないー‼


無視しようと決めてもなんだかんだで
私に話させようとする要さんには敵わないし…

私のことなんか放っておいてよー‼



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