その鎖で縛りつけて
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目が覚めたら私は服も着てないまま
ベッドで寝ていた


…要さんは帰ったのか


もう自分の身体がどうでもよくなってきた


こんな風に身体を差し出す羽目になったのなら
最初から借金取りに捕まった方が良かったのかもしれない


とりあえずお風呂に入りたい


部屋に備えつけられている浴室で身体を洗った


必死に身体をこすってみるけど
身体のモヤモヤはとれずにこすりすぎた身体は赤くなっていくだけ

次第にジンジンしてきた

浴びているシャワーの水か、自分の涙か分からないくらいたくさん泣いた


シャワーの音を利用して大きな声で泣いた



シャワーを浴びて
少しスッキリしたところでちょうど中川さんが呼びに来てくれた


もう要さんをわざわざ避けるのがバカらしくなってきて
そのまま下におりていった

あっちが嫌われる覚悟だったら
こっちはもっと嫌ってやる


案の定要さんは座ってご飯を食べていた




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