その鎖で縛りつけて
結局来るの⁈
「へぇぇ〜…
じゃあ当日待ってるわ〜」
なんだか意味深な顔をしている祐樹さんだけど
私は今はそんなところではない
うわ…嫌だ
本当に嫌だ…要さんと一緒にパーティーだなんて絶対に行きたくなかったのに…‼
ガボガボとパスタを口の中に入れていくけれど
あまり味がしなかった
「食ったか?」
私を横目でギロっと見た要さん
「は、はい…一応食べましたけど…?」
「詩織ちゃん、まだ食後のコーヒー飲んでないじゃん
いつも飲んでってるんだから、今日も飲んで行きなよ」
珍しくマスターが声を掛けてくれた
私は嬉しくて返事をしようと思ったけれど…
「いや、もう今日は帰るぞ
お代はこれで
釣りはいらないので」