その鎖で縛りつけて

「はい、この車に乗ってね」


これまた高級そうな車だ…


車の前で、優しく下ろしてくれて
自ら車に乗った


うーん…このまま行っちゃうのもどうかと思うけど、断れないしなあ…


今日だけ、祐樹さんのお家に泊まらせてもらおうかなあ…


「いいよ、車出して〜」


私の隣に座った祐樹さんの声で、車は出発した


「詩織ちゃん、ご飯食べた?」


「あ、はい
一応、食べましたが、祐樹さんがご飯を食べたいのなら
お供します!」


「詩織ちゃんの好きなようにすればいいよ」


「す、好きなように…と言われましても
今日の主役は、祐樹さんなので‼︎」


「じゃあ、軽く食べようか
美味しいうどんと蕎麦のお店があるんだ」


「祐樹さんって、意外に庶民的なものが好きなんですね…」


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