その鎖で縛りつけて

「意外かな?
でもどっちかと言うと、洋食より和食が好きかな」


ーRRR…


運転手さんの電話が鳴った


「はい、はい…
え、出れない?
それは、困ります…
え、はい…」


「どうしたんですか?」


「すみません…祐樹様、お電話お願いします」


「…もしもし、俺ですけど」


なんだか車の中の空気が悪くなってきた


「は、出れない?
君、何言ってるの?
とりあえず出るからね」


そう言って祐樹さんが電話を切った


「とりあえず出してよ」


「…はい」


大丈夫なのかな…


出口の門に1人の影が見えた


「誰?危ないな…」


そう言って、祐樹さんが窓から顔を出して言った


「すみませーん!
そこ開けてもらえますか〜?」


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