その鎖で縛りつけて

要さんが私を大事に…?


「そんなこと、要さんが思ってるわけないじゃないですか
要さんにお伝えください
…今日は戻らないと」


そう言って、窓を閉めた


「詩織様、詩織様!
待ってください、詩織様‼︎」



中川さん、ごめんなさい


でも、もう要さんのことは信用できません

今日一日だけ時間をください


明日からはちゃんと家に戻るから


要さんの優しさを忘れる時間を
今日だけください






ーーーーー




「すっごく美味しいです‼︎」


「でしょ?俺1人でもよく来ちゃうんだよね」


祐樹さんが連れて来てくれたうどん屋さんは本当に美味しい


「いくらでも食べられちゃいます」


「あはは、じゃあ僕の食べる?
はい」


「うわ、美味しい!」


ちなみに私が今、食べているのは、味噌煮込みうどん

祐樹さんが食べているのは、鳥南蛮うどん



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