初めては君でした
「おはよ、美柑」


リビングに行くと、夜勤明けのお母さんがコーヒーを飲んでいた。


「おはよー」


あたしは焼きたての目玉焼きとパンを頬張った。



お父さんはとっくに仕事に行って、お姉ちゃんはまだ眠っているのだろう。



「柚希(ゆずき)はまだ起きて
こないの?」



「まだ寝てたよ、部屋のドア閉まってたし」



「もー、まったく」


お母さんは呆れた顔でお姉ちゃんの部屋に行った。


お姉ちゃんとは3歳離れていて、今年から社会人になったばかり。


OLの生活は思ったよりハードらしく、ほぼ毎朝寝坊している。


「いってきまーす」


一通りの準備を終えたあたしは家を
出た。


毎日、電車で30分かけて通っている。









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