DARK ANGELSー黒の天使達ー
こう気づかれたら絶対に隠し通せないことくらい知っている。
私はクルッと振り返って出来るだけ笑顔を見せた
「あー、なんかね?美華から借りた小説…すっごく泣けてきちゃって……ごめんねっ、心配かけて」
私はそう言って涙をふいた。
お母さんは飽きれたようにクスッと笑った
「はいはい、もう夕ご飯よ、顔洗ってきなさいね?」
「は、はいはい…すぐ行く」
そうして私は夕食を食べた。