DARK ANGELSー黒の天使達ー



こう気づかれたら絶対に隠し通せないことくらい知っている。


私はクルッと振り返って出来るだけ笑顔を見せた



「あー、なんかね?美華から借りた小説…すっごく泣けてきちゃって……ごめんねっ、心配かけて」




私はそう言って涙をふいた。
お母さんは飽きれたようにクスッと笑った



「はいはい、もう夕ご飯よ、顔洗ってきなさいね?」

「は、はいはい…すぐ行く」




そうして私は夕食を食べた。

< 83 / 85 >

この作品をシェア

pagetop