女は強か者、そして秘めるモノ
3



洗濯物がバタバタと踊るのを飛ばされない様に捕まえて胸に抱きしめた

風がやたら強い?もしかして雨が降る?


何となく嫌な予感を抱えつつ、、、洗濯物を畳み終え、メンバーそれぞれのカゴに仕舞っていた時

窓を打つ雨粒に気が付いた、風が強いのか庭の木々がしなっているのが見えた


アイリーンがバタバタと女部屋に入ってきてユイリーの頭に毛布を被せながら言った

「ユイリーはここに居て!動かなくて良いから!」

『えっ?』

「すぐに戻ってくるから!」

『え、何かあったんですか??』

ゴロゴロ、、、と遠くで空が唸るのが聞こえた


あぁ、そういうことか、、、


アイリーンは昔、ユイリーが雷に怯えて泣いた事を覚えていた


昔、オヘソを取られちゃうって

そう本気で思って怖がってたっけ

あれから2年も経って

私、少しだけ成長したんだよ

雷は嫌いだけど昔みたいな怖がり方はもうしない

確かにまだ怖いけど

誰かに護られなきゃ眠れないなんて事は、もうない

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