女は強か者、そして秘めるモノ
「何だ、その汚い箱は」
ポケットに手をいれたまま不機嫌そうに近づいてきたのはセト、顔がコワイ体格の良い男だ
『あ。セト!ウィルがね宝箱を釣り上げたの!これが開かないの、なかなか!』
「怪しいモンを気安く開けるな」
『開けるな、ウィル!』
「うぉい!裏切りモノか!」
あっさり裏切るユイリーに軽く突っ込みつつウィルは宝箱をセトに見せる
セトとウィルの間にはいつの間にか我がノアの管理人ライルも入り込んでいて、驚いたユイリーの大きな目が一際大きくなった
見た事のない物体に目をキラキラさせるライルは躊躇うこと無く宝箱を掴む
「うわ〜、何だコレ!」
力ずくで開けようとライルが力を込めた。が、ビクともしない、やはり作りはかなり頑丈のようだ
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