女は強か者、そして秘めるモノ

腰に下げた重厚感のある剣の活躍をみんなが期待したのだが、こんな下らない案件に頭の固いセトが自分の大事な剣を使うわけがなかった

仕方ない、よし、俺に任しとけ!とウィルが腕まくりしてご自慢の道具箱から細い針金を取り出した

全員が顔を見合わせた後、針金を宝箱の鍵穴に差し込んだ

『な、なんかキンチョーする、、、』

カチャカチャと針金を動かして何とか開けようと頑張ってみたけれど、いくらやっても宝箱が開く事はなかった、まぁ当然っちゃ当然だが、、、

ジャムの瓶の蓋があかない時と同じように宝箱も針金と共に仲間の手を回った

最後にセトまでまわってきた時の面倒そうな顔といったら、、、

仕方なく受け取ると胡座をかいて座り抱えた宝箱に針金を差し込んだ、、、

その時

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