じぶんいろ


声だけイケメン だと思って大して仲良く成ろうと思わず接していたけど、
知朗くんはいい人のような気がする。
想いを寄せたりする可能性は
100% ないけれど
高校二年生になってもまだまだ同級生知らない人ばかりだから新しい友達が出来て良かったな♪


だけど私を知ってる人って誰だろう。

まぁいいか。こんなに居たら誰か一人は私と学校ですれ違ったり休日にもしかしたら出会っていたのかもしないから私の存在を知ってるのは不思議じゃないもんね。







全校朝礼




始まった。








長い…。

校長先生の話が長過ぎる。
ここの校長だけじゃないよね?
しかもなぜか紙に書いて持って来てるし…

校長先生になれるような器も能力も私にはないけれど、
今日のスピーチ、前日に考えてしかも紙にも書いてこのクオリティーかよ、勘弁してよ。
高二の女子に冷静な指摘されてちゃダメだよ校・長・先・生‼‼

って一人で脳内会話していたら、


後ろから



「ぷっ(⌒▽⌒)」


って誰かが笑う声がした。







ちょうど、結の脳内会話が一通り終わった直後だったから結はビックリした。
だけれど脳内会話なんて誰も分かるはずもないし、結も心の声でもない私が作った一人だけの脳内会話だから分かるわけが無いなんて勝手な自信を持っていた。


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