じぶんいろ
由紀の気持ちが分からない。
どうして冷たくされて愛情表現すら疎らな男に我を忘れて夢中になれるのだろう
私には恋愛は向いていないのかな
一々男の態度でボルテージが変動するのは真っ平御免
「あ~ 私って本当に冷めてるかもしれない。由紀の考えが理解できない。」
隣で彼氏の対応に不満を持ちそれと同時に落ち込んでいる由紀に水を注すような発言を結はした。
「兄弟揃って、冷めすぎぃ~‼優くんの女版みたいなんだけどぉ(笑)」
由紀はいつもの由紀に戻っていた。
私にも分かる事がある。
きっと恋愛は面倒くさい事なのかもしれない
だけど
恋愛
"じぶん” を輝かせてくれる一番の魔法薬の様に由紀を見て思えた。