性悪男とわたしの2日間

***



「広っ!!」



歓心してしまった。
一戸建てだし、3階まである。
私なんてアパートだし……


リビングに連れてかれると、顎でここでやれと指示された。

プリントを広げて、作業の続きに取り掛かる。
司は、と言えばソファでくつろいでいる。
この差はなんだろう……



「そういえば、親はいないの?」

「今日は帰ってこないよ」

「ふーん」



こんな時間にお邪魔してるから、申し訳ないなと思っていたけど関係なかったな。

ん?
てことは、司と二人っきりってことじゃん。


帰る!帰る!帰る~!
私は作業をスピードアップさせたのだった。



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