性悪男とわたしの2日間
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「広っ!!」
歓心してしまった。
一戸建てだし、3階まである。
私なんてアパートだし……
リビングに連れてかれると、顎でここでやれと指示された。
プリントを広げて、作業の続きに取り掛かる。
司は、と言えばソファでくつろいでいる。
この差はなんだろう……
「そういえば、親はいないの?」
「今日は帰ってこないよ」
「ふーん」
こんな時間にお邪魔してるから、申し訳ないなと思っていたけど関係なかったな。
ん?
てことは、司と二人っきりってことじゃん。
帰る!帰る!帰る~!
私は作業をスピードアップさせたのだった。