性悪男とわたしの2日間
ちょっ!!待って!!
ありえない!!!
有志ちゃうし!散々「遅え!!」っていびられてたし!!
なにが、適任だ!
そんな動揺してる私と目が合い、ステージの上でふっと司は笑った。
生徒総会が終わった直後、ダッシュで生徒会室に向かった。
バンと勢いよく扉を開く。
「どういうこと!!」
「あぁ。俺が気に入ったからだ」
司は近寄ってきて、ツンと私の額を押した。
「意味わかんないし」
瞳と瞳が交差する。
「貧乳だけど、まぁ、お前いると退屈しなそうだしな」
「貧乳は余計」
チュッと音を鳴らして唇に軽く触れた。
体が一気に熱を持ち始める。
「言っとくけど、皆の前で公言したしもう逃げらんないから」
「うぅ……」
「改めて、よろしく凛音」
ニヤニヤする司。
私の悲劇はこれからも続くのだった。